【気になる子どもの行動】食事中に遊んだり、食べ物を投げたりして時間がかかる

子どもの「気になる」行動について専門家に聞いてみました

一人で遊べる時間が増えたり、少し言葉が出るようになったり、子どもの成長を実感してうれしいと思う反面、自我の発達に伴って自己主張も激しくなり、「これって大丈夫?」と不安に思うことはありませんか。多くのママが疑問や不安を感じる子どもの「気になる」行動をリストアップしました。

食事中に遊んだり、食べ物を投げたりして時間がかかります
イヤイヤ期 対応 3歳 発達障害
結城教授

1歳ぐらいでは、食事中に食べ物で遊ぶことは珍しくありません。そもそも小さい子どもは、今自分が目にしているものが、大人が食べているものと同じ「食べ物」だとはっきり認識しているわけではありません。乳児期には大人が口に運んで食べさせますが、食べ物をぐちゃぐちゃにするからといつまでも親が食べさせるのはおすすめしません。

子どもは手づかみで食べ物を口に運ぶことで、食べる意欲、食べる楽しさを学びます。食事の際は床にレジャーシートを敷くなどして、汚れるのを覚悟して食事させてあげるのもよいかもしれません。また、小麦粘土や泥遊びなどぐちゃぐちゃにして遊ぶ機会を別に用意してあげてもよいでしょう。

 

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お話を伺ったのは

國學院大學人間開発学部 子ども支援学科 結城 孝治教授

専門は臨床発達心理学、発達心理学。子どもの思いを理解し、子ども視点での子育ての在り方を、自らの子育て経験も交えつつ、わかりやすく解説してくれる。保育所等での発達心理相談の経験も豊富。