今日からできる!小学生のわが子との“いい距離感”をつくる41の実践『だから声かけ、話し合う』発売

ソウ・エクスペリエンス代表・西村琢さんが、
やってみたこと・話してみたこと

ユニークな事業と多様な働き方で注目され続けているソウ・エクスペリエンス代表の西村琢さん。3人の子の父でもある西村さんが、小学生の子どもとの「気持ちいい関係づくり」を語ります。
登校しぶり、中学受験、スマホやインターネットとの付き合い方など、小学生の親なら気がかりなエピソードも多数収録。「このままだと将来……」という焦りや不安から肩の力を抜いてくれます。

本書から3篇、原稿の一部抜粋にて紹介します。

満足の5分間(p.40〜)
今だと在宅5勤務の日などで、学校から帰ってきた子どもにすかさず「サッカーしよう」と声をかけられたりします。仕事の合間だから相手をしてあげられるとしても5分か10分。
大人の感覚だと、つまりそれはNOだと思い込んでしまいそうですが、子どもにとっては5分でも割と満足してくれることも少なくないというのが私の印象です。
休日だって同じです。5分でいいから相手してあげる。それだけで子どもは喜んでくれることがよくあります。

揺らぎ登校(p.49〜)
子どもから初めて「学校に行きたくない」と言われたときは、たしか長男が3年生か4年生の頃です。
学校に行きたくない件で会話をするのは、一般的には、親も子もしんどいことだと思われるかもしれません。ですが私は、これこそ良い機会だと思い、学校に行くのかどうか結論を出すことよりも、対話そのものに意味を見出すようにしていました。
たとえば学校に行きたくないという意思表明をできることは素晴らしいことだと思うので、まずは、その点を十分に伝えます。

それを「わだかまり」と言うのだよ(p.98〜)
早いうちにわだかまり(という言葉)を教えたのは、けんかを再燃させないためというのもありますが、もう1つ理由があります。子どもが自分の中に抱く違和感に対して、自覚的で、敏感であってほしいと思うからです。
学校での交友関係。職場の上司や同僚との関係。もしくは仕事そのもの。それがつらかったり違和感があったりすれば、本来、いつやめても良いわけです。違和感があれば、すぐに立ち去る。

常識が身につきはじめる小学生は「逃げてもいい」「逃げられる」ことを知らない可能性もあります。そこで日頃から違和感に対して敏感でいることを心がける。そのための第一歩としての、わだかまりというわけです。
そんなふうに逃げることを許していたら、忍耐力がなく、ワガママな人間になってしまうと思われるでしょうか。そうかもしれません。ですが「すこしワガママ」と「すこし我慢強い」のいずれかであれば、「すこしワガママ」くらいで良いというのが私の考えです。


「将来こうなるために今こうしておかないと」という逆算の接し方から距離をおく、先回りでも放任でもなく “いい距離感” の子育てTIPS 41 篇です!
詳しくはこちら。
小学生のわが子との“いい距離感”をつくる41の実践『だから声かけ、話し合う』