【食育】今知るべき、子育てのための味覚学(日本味育協会)

10歳ころまでの味覚形成が豊かな人生の源流となる
10歳ころまでにさまざまな味を経験しておくと、感受性豊かな「味覚」が形成される、と日本味育協会代表の宮川順子さん。
真の「おいしい」を感じることは食の楽しみだけでなく自身の健康維持や寿命にもつながると言います。
味覚を育てる「味育」、実践してみませんか?

子どものうちに「味育」を行うことが
なぜ重要なのですか?

子どものうちは、「添加物はできるだけ避ける」「味の濃いものは食べさせない」などに気をつけている方は多いと思います。
なぜそれが大事なのか。
ズバリ、人の味覚はおよそ10歳ころまでで完成してしまうからなんです。
そのころまでに口にしたことがない味、成分、風味は、大人になっても感じにくくなります。
パソコンに例えるとイメージしやすいのですが、まず、0〜3歳までに“味をキャッチするハードウェア”ができあがり、3〜9歳、遅くても10歳くらいまでの間にソフトウェア、つまりさまざまな“味の体験”をインストールしていくことで味覚は形成されます。
味の体験を積まずに大人になると、たとえ有名レストランへ行ったとしても、繊細な味つけや奥深い風味を感じることができないのです。
これは“味覚のピーターパン現象”とも呼ばれていて、大人になっても舌は幼児のまま、味覚が進化していないので何を食べても濃い塩味や強調された旨味しか感じられません。
「この食材は○○産だからおいしい」「○○シェフのスペシャリテは珠玉の味わい」などの情報である程度まで味覚に影響を与えることはできます。
しかし、本当においしいものを食べたとき、瞬間的に「あっ、おいしい!」と反応できることはないし、食べることのすばらしさを享受することも望めません。
だから10歳ころまでにいろんな味を経験する「味育」が大切なのです。

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お話を伺ったのは

宮川 順子さん

MIIKU日本味育協会代表。料理教室Convivialite’ Miyagawaを主宰。長男のアレルギーを機に独学で食に関する研鑽を重ね、調理師、フードコーディネーター、食育コーディネーターなどの資格を取得。安心安全で健康を守る食を広めるため、日本味育協会を設立。詳しくは「宮川順子の“おいしさ学”」サイトをチェック。
宮川順子さんの公式サイトはこちらから

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