明治期の政治家・榎本武揚が設立した徳川育英会の育英黌農業科をルーツにもつ東京農業大学に隣接する、東京農業大学第一高等学校・中等部。
教育理念は、本物に触れる「知耕実学」です。豊かな自然を擁する同校では、生徒がさまざまな実学を通して自らの“知の土壌”を耕し続けています。
今回は、勉強も部活も全力投球でスクールライフを満喫している中学3年の生徒さん2人に、リアルな学校の魅力を語っていただきました。
メンバー
-
Iさん
中学3年生 バスケットボール部
-
Kさん
中学3年生 クイズ研究部
人と人との温かいつながりを感じられる学校です
仲間と切磋琢磨する部活動
私は現在、女子バスケットボール部に所属しています。大会前などは特に活動日数が多くなり、土日も含めて週6日練習に励むことも珍しくありません。ハードな日々ではありますが、仲間と多くの時間を一緒に過ごすからこそチームの信頼関係が深まります。「みんなのために頑張ろう!」と思えるのが、部活動の何よりのいいところだと感じています。
また、顧問の先生が私たちのことをいつもしっかり見ていてくださるのが心強いです。いいところも悪いところも、率直にアドバイスしてくださったり、励ましてくださったりするので、ありがたいです。
学校の正門で私たちの安全を見守ってくれている警備員さんも、いつも応援してくださっています。私たちが外周を走るロード練習をしていると「ファイト!」と明るく声を掛けてくれます。さらに、他校から練習試合に来てくれるチームがある日は、ホワイトボードに「〇〇中学さん、ようこそ」と手書きの歓迎メッセージを掲げてくれることもあります。そんな温かさがとても嬉しくて、毎日学校に来るのが楽しいです。

バスケットボール部は男女別、中高別で、主にアリーナ(体育館)で活動。アリーナは広々として明るく、冷暖房完備、バスケットゴールも電動式の充実した設備を誇ります。(東京農業大学第一高等学校・中等部)
2日間で1万8千人が来場!さまざまな人と関われる桜花祭
学校行事のなかで私が特に大好きなのは、「桜花祭(文化祭)」です。農大一高・一中の桜花祭はとにかく熱量がすごくて、クラスごとにジェットコースターやメリーゴーランドなどの本格的な乗り物を手作りする教室もあれば、工夫を凝らした模擬店や演劇など、さまざまな出し物が並び、どれも最高に盛り上がります。
私のクラスでは、遊園地にあるような「コーヒーカップ」の乗り物を作りました。桜花祭には小学生もたくさん来てくれるのですが、小学生たちが笑顔で楽しんでくれる姿を見たときは本当に嬉しかったです。クラスメイトのみんなと力を合わせて1つの大きなものを創り上げることには、大きなやりがいと達成感がありました。

「桜花祭」は毎年 9 月に開催。予約不要で一般の入場も可能です。生徒たちのイキイキとした姿が見られ、実際の学校生活について話ができる機会もあるため、小学生とその保護者が多数訪れます。(東京農業大学第一高等学校・中等部)
また、部活の仲間たちとは体育館を使って「体力測定」の体験企画を立ち上げました。この準備や運営の過程を通じて、先輩ともより仲良くなれて絆が深まったと感じました。
桜花祭は2日間で1万8千人もの方が訪れる一大イベントです。来場者の方とお話する機会もあるので、そうした多くの方との交流も貴重な経験だと感じています。
米作り体験で「食」の大切さを実感
中1で米作りを体験しました。田園都市線の田奈駅の近くに専用の田んぼがあって、田植えはもちろん、除草、稲刈りと、定期的に田んぼに通いました。私にとっては人生初の田植えで、機械は使わず、みんなと協力して手で植えて行くので、それはそれは大変な作業で…。雑草を抜くのも、最初はどれが雑草なのかが分からなくて、見分け方から教えてもらったり、カエルなど家の周囲では見られない生き物を発見したりと、いろいろと新しい体験ができました。
収穫したお米を家に持ち帰り、ご飯を炊いていただいたときは、本当においしかったです! 米農家の方の大変さも身に染みて分かりました。

中1での稲作体験。東京農業大学の関連施設である広い田んぼに出かけ、田植えから除草、収穫まで、手作業での米作りを行います。農家の方への感謝の気持ちが生まれ、お米の大切さを再認識できるプログラムです。(東京農業大学第一高等学校・中等部)
中2では大学の研究施設でお米の鮮度判定の実験をします。中3では味噌づくり。「食」を大切にした学びが多いのも、うちの学校の魅力のひとつです。
クイズに没頭できる環境と、知的好奇心を刺激し続けてくれる学校です!
「クイ研」の活動で、好きなことをとことん極める!
僕は中学1年のときから「クイズ研究同好会」に所属しているのですが、今年度からついに「クイズ研究部」へと昇格することができました!これまでは週2回だった活動日が週3回に増えたことがとにかく嬉しくて、今まで以上に気合を入れて活動しています。
主な活動内容は「早押しクイズ」の研究と実践です。大学のサークルから譲り受けた本格的な早押しボタンがあるので、それを使って、部員同士で問題を出し合ったりしています。
クイズ大会に出場することもあるのですが、昨年度の大会で、ある学校に大敗してしまい、悔しい思いをしました。そのため現在は、ただ大会に出るだけでなく、部全体の知識の底上げと、新しく入ってきた後輩たちの育成に力を入れています。
桜花祭では、教科ごとの先生方にチームを作っていただいて、ステージで「先生対抗クイズ大会」を企画・運営しました。社会科の先生チームの圧勝だったのですが、見に来てくれたみなさんから「面白かったよ!」と言ってもらえたのが嬉しかったです。事前の準備から当日も大忙しだったのですが、やってよかったと思いました。
お気に入りは蔵書5万冊の図書館。充実の自習環境も魅力
校内で僕が一番気に入っている場所は、図書館です。古文や漢文が好きなので、その解釈本をよく借りて読んでいます。蔵書が5万冊もあるのはすごいですよね。棚に読みたい本がなくても、データ検索してヒットすれば、司書さんにお願いすると書庫から探してきてくれます。

校内には自習できるスペースが至る所に。写真は約100席もある個別ブース型の自習室。図書館にも自習机を備え、広い廊下のあちこちにもワークスペースが。ラウンジにも勉強をする生徒たちが集います。(東京農業大学第一高等学校・中等部)
また、放課後に自習したいときも、僕は図書館の自習スペースを使うことが多いです。ラウンジ横に100席ぐらいの広い個別型自習室もありますが、高校生で埋まってしまうことがあるので、図書館は穴場です。
2026年度の秋に新しい「知耕実学棟」ができたら、図書館はその棟の1階に移ることになっています。どんな図書館ができるのか、今からとても楽しみにしています。
頼もしい先生方や友の存在が宝です
友だちや先生方との関係性もすごくいい、と感じています。いろいろな趣味を持っている生徒がいるので、自分と同じアニメが趣味の生徒と話すと盛り上がるし、違う趣味の生徒の話を聞くのも、さまざまな知見が得られて世界が広がる気がして楽しいです。
担任の先生の現代文の授業は面白いですし、数学の先生のテキストはとても分かりやすくて、夏期講習のときにもらったテキストを今でも愛用しています。

先生と生徒の信頼関係が厚く、学習面での質問や相談だけにとどまらず、どんなことでも話せる環境が整っています。廊下ですれ違いざまに「先生、聞いて!」とその日のできごとを報告する生徒の姿も。(東京農業大学第一高等学校・中等部)
校外での学びも楽しいです。例えば、理科では大学の進化生物学研究所に見学に行ったり、国語科の「文学散歩」では文学の世界に出てくる場所を尋ね歩いたりします。夏目漱石に関連して東大の三四郎池に行ったりしました。先生方が、授業と体験を結び付ける学びの機会を多数設けてくださっていて、まさに「知耕実学」だなと感じます。
★校内撮影ポイント

歴史ある学校だけに、校内には見事な大きさの木がたくさんあります。裏庭の雑木林にあるクヌギの木からクワガタが採取できることもあるそう。世田谷区内にあることを忘れてしまいそうなほど、緑豊かな環境です。(東京農業大学第一高等学校・中等部)

職員室沿いの廊下には、長机と椅子がずらりと並んでおり、先生に質問をしたり、面談をしたりする光景が見られます。テスト前ともなるとすべての席が埋まることも(東京農業大学第一高等学校・中等部)

グラウンドに面した大きな窓から明るい日差しが降り注ぐラウンジ。お昼には高校生がここでお弁当を食べたり、友だちと談笑したり。放課後には、自習をする生徒たちが集います。(東京農業大学第一高等学校・中等部)

ラウンジの奥には購買があります。お弁当を持参できない日には、牛丼屋さんのお弁当、お米屋さんのおにぎりなどを注文でき、生徒に人気です。東京農大オリジナルグッズも販売しています。(東京農業大学第一高等学校・中等部)

細かなディテールまで再現された東京駅や東京タワー、雷門は美術部が制作した作品です。ほかにも校内には、段ボールアートの恐竜、桜花祭のディスプレイ用に作られた竜など、力作があちこちに飾られています。(東京農業大学第一高等学校・中等部)