【2026特長ある学び】答えのない問いに挑む力を育む!安田学園中学校・高等学校の探究プログラム

安田学園中学校・高等学校

中学1年生の探究プログラムの様子。夏の宿泊行事「大房岬での探究活動」に向け、磯の生き物についての事前調査とグループワークに熱心に取り組んでいました。(安田学園中学校・高等学校)

この日の探究プログラムのテーマは「推しの子を探そう」。中学1年生の生徒たちが、夏の宿泊行事に向けて磯の生き物を熱心にリサーチしていました。
「事前に生き物を知っているほど、現地でも発見しやすくなります」と語る生物科の水越祐希先生。生徒の知的好奇心を刺激し、主体性を引き出す安田学園の探究プログラムについて詳しくお聞きしました。

安田学園中学校・高等学校

生物科 水越祐希先生

教科書の先にある未知の世界へ。答えのない問いを、自ら楽しみ、挑み続ける力を育てたい。

中学1年は「磯の生き物」の
事前調査からスタート!

「ウメボシイソギンチャクは、大房岬にもいるらしい!」「このメリベウミウシは珍しいから、見つけるのは難しいかも?」――教室には、磯の生き物について目を輝かせながら語りあう中学1年生たちの声が響いていました。

4人1組のグループで机を囲み、手元のiPadを活用してリサーチを進める生徒たち。この日のテーマは「推しの子を探そう」です。

夏の宿泊行事である大房岬での探究活動に向け、現地に生息する生き物を事前に調べ、一人ひとりがお気に入りの「推し」を選んでイラストに描き起こしていました。担当の水越祐希先生は、この事前調査の狙いを次のように解説します。

「例えば、クラスの集合写真から友人を見つけるのは簡単ですが、まったく知らない人を探すのは難しいですよね。磯の生き物もそれと同じです。事前に名前や特徴を知っていれば、現地に立ったときに自然と視界に飛び込んできます。グループ内でそれぞれの『推し』を発表し合い、4種類の生き物の知識を共有した状態で現地に向かうことで、実地での学びが何倍にも深まります」

水越先生が過去に現地で採集した生き物リストも参考にしつつ、生徒たちは「実際に出会えそうなリアルな候補」を真剣に選定していました。

安田学園中学校・高等学校

ウメボシイソギンチャクやイワガニ、ヤツデヒトデ、ヒザラガイなど、生徒たちの「推し」はさまざま。中学1年の探究プログラムの集大成として、安田祭(文化祭)では来場者に向けたプレゼンテーションを行います。(安田学園中学校・高等学校)

探究プログラムの核心は
「答えのない問いに挑む力」の育成

安田学園中学校・高等学校

大房岬での探究活動に向けたグループワーク。生徒たちはお互いに調べたことやイラストについて意見を言いあいながら、和気あいあいと取り組んでいました。(安田学園中学校・高等学校)

「中学受験を乗り越えてきた生徒たちは、いわゆる教科書的な試験を突破する力をすでに備えています。だからこそ、この探究プログラムでは、その先にある『未知の世界に対して自ら問いを立て、挑戦する力』を育みたいのです。もっている知識の輪を外へと広げ、答えのない問いに挑む姿勢を養っていきます」と、水越先生は笑顔で語ります。

安田学園の探究プログラムは、学年を追うごとに段階的に発展していく体系的なカリキュラムです。
中学1年で「磯の生き物」という身近な自然科学に着目した後は、中学2年でさらに一歩テーマを広げ、「新潟県十日町市にトキを放鳥したら野生に定着するか」という、より複雑な問いに挑みます。2年生の夏も宿泊行事を行い、自然科学と人間社会のつながりを肌で学んでいきます。

そして学年が上がるにつれてテーマはさらに専門化し、高校生になると、一人ひとりの関心に基づいてテーマを設定する「ゼミ探究」へと昇華します。

「探究を通じて深めた興味が、そのまま将来の進路選択や大学での研究へとつながる生徒も少なくありません。その一方で、文系の生徒があえて理系の分野を探究するなど、自分の専門とは異なる領域の見聞を広げるケースも見られます。進路の方向性がどうあれ、中高6年間で『探究のプロセス』を身体で習得することは、将来社会に出たときに必ず大きな力になるはずです」

安田学園中学校・高等学校

安田学園の探究プログラムでは、「観察→疑問→仮説→検証→考察」という科学的アプローチを徹底。感覚に頼るのではなく、根拠を持って論理的に思考・表現する方法の習得を目指します。(安田学園中学校・高等学校)

「生きた知識」を得るために、
ホンモノに触れる体験を

安田学園では現在、理数教育のさらなる充実化に向けて、STEAM教育を強力に推進しています。2026年度からは新たに「STEAM・探究推進室」を開設したほか、学内6つ目となる最先端の理科室も完成する予定です。

今後、理科実験を中心とした体験型学習を一層強化するため、水越先生をはじめとする教員チームが、実験に関する体系的な新カリキュラムの構築を進めています。

「私の専門は生物ですが、教科書に書かれた知識を本当の意味で『生きた知識』へと変えるためには、実際にホンモノに触れ、自分の目で確かめる体験が不可欠です。本校では、以前から出版社と共同でオリジナルの理科問題集を作成するなど、教材開発にもこだわってきました。これからも日々の授業や探究プログラムを絶えずブラッシュアップし、生徒たちの確かな学力と成長へ還元していきたいですね」

お話を伺ったのは

安田学園中学校・高等学校 生物科 水越祐希先生