2026先生座談会|「全員が担任」の眼差しで。一人ひとりの成長をチームで支える田園都市幼稚園の温かな保育

「人間としての土台」を育む大切な幼児期に、子どもの成長の特徴をとらえて教育することを保育理念に掲げる田園都市幼稚園。
ここでは、クラスの枠を超えて全教職員が全園児を見守る、温かな保育が息づいています。
日々、子どもたちと全力で向き合う3人の主任の先生方に、園での日常や大切にしている想いを語り合っていただきました。

お話

田園都市幼稚園
田園都市幼稚園の先生たち

一人ひとりの“今”を職員全員で共有。
些細な変化を見逃さないチーム保育

H先生:
田園都市幼稚園の自慢は、私たち保育者全員が全園児を把握していることですね。
どうしてそんなことができるかというと、朝の「探検」の時間のおかげかもしれません。

探検は、園児がどの部屋に遊びに行ってもよい時間で、訪れた部屋の先生は、他のクラスの園児を自然に認識するようになります。
そして、「今日はうちのクラスに〇〇ちゃんが遊びに来て、楽しそうに遊んでいたよ!」という風に、保育後の雑談タイムに保育者同士で盛り上がることもしばしば。
全クラスを、職員全員で見守っているような感覚ですね。

K先生:
本当にそうですね!週1回職員会議があり、園児間のトラブルや気になることは何でも共有するようにしています。
この会議も、他のクラスの園児を気にかけるきっかけになっていると思います。

I先生:
たとえば、下のお子さんが生まれたばかりで、寂しさから赤ちゃんがえりしている園児がいるとします。
そういった情報も全員で共有しているから、担任以外の先生もその子のことを気にかけて「おはよう」とか、「今日は体操頑張ろうね!」とかさりげなく声をかけられるんです。色んな先生から声をかけてもらったら、自分は見守られているんだと感じ、安心できると思います。

H先生:
卒園文集で、保護者の方から「先生方みんなで見守ってくれてありがとうございました」とメッセージを頂いた時は、私たちの思いが届いているんだなと胸が熱くなりました。

 

園児も先生も、クラスの垣根なんてありません。先生も一緒に全力で遊びます。
(田園都市幼稚園)

「挨拶、返事、履き物を揃える」。
しつけの3原則を徹底し、毎日気持ちよく!

H先生:
園で力を入れているのが、「挨拶、返事、履き物を揃える」という3つの約束です。
どれも当たり前のようなことですが、これを丁寧に続けることで、心が整って気持ちがいい。
登園時や、朝、お部屋に入る時は「おはようございます」、帰る時は「さようなら」。そして名前を呼ばれたら「はいっ」と元気よく返事をしましょう、と普段から話しています。

I先生:
靴を揃えるというのは、おもに下駄箱で靴を出し入れする時ですが、年少さんにとっては一苦労。
でも、「ぬいだら、揃えてしまいましょう」と、くり返し声をかけ続けるといつの間にか自分からきれいに揃えられるようになっていきます。

K先生:
しつけの3原則で大事なのは、子どもに押しつけないこと。そして、私たち自身が子どもたちのお手本になるように日々、実践することです。
急いでいると、つい靴を雑にぬぎそうになりますが、そんな時こそ「ひと呼吸」おいて靴を揃えるよう気をつけています。また、一人一人の目をしっかり見て「おはよう」と伝えるようにしています。
私たち大人も子どもたちと一緒に成長している気分です(笑)。

H先生:
一つ一つは小さなことですが、この3つがきちんとできていれば、小学校に入学しても困りません。
毎年、卒園児の保護者の方々から「小学校に入っても挨拶や整理整頓ができていて褒められました」「スムーズに学校生活がスタートできました」という声が届き、園での積み重ねが子どもたちの自信につながっているんだなと実感します。

自分の靴はもちろん、お当番さんは下駄箱全体のチェックも。揃っていない時は一足ずつ揃えます。
(田園都市幼稚園)

「頑張れば、できる!」。
折れない心を育む「坂道ダッシュ」

I先生:
いろいろな活動がある中でちょっとユニークなのが「坂道ダッシュ」です。
正門から園庭までの、20mくらいの坂道をダッシュします。
ただ走るだけじゃなくて、実はフォームも大切なんです。「気をつけ、位置について、用意ドン!」の号令に従って走るのって、なかなか難しいんです。
「位置について」で右手と右足を後ろに引いて、「用意」で右手と左手の位置を入れ変える。
これがちゃんとできないと、うまく走れないんです。

H先生:
すぐにコツを掴む子もいれば、3年かけてようやく形になる子もいる。1番になれなくて泣いちゃう子、転んで悔しがる子・・・。
たった数分間の坂道ダッシュですが、毎朝一人一人のドラマがあるわけです(笑)。

K先生:
気分が乗らない子には無理強いはしません。でも、「先生と一緒に走ろう!」と声をかけ手をつなぐと、少しずつ前を向いてくれます。
なかなか走れなかった子がある日一人で坂を駆け上がった時の誇らしげな表情は、私たちにとっても最高のご褒美です。
坂道ダッシュに限らず、日々園児の成長を間近で感じられるのは、私たちにとっては何よりの喜び。
そして、やりがいを感じる瞬間ですね。

 

クラスごとに男女別で並んだら、「気をつけ、位置について、用意ドン!」。毎朝、元気いっぱいに走ります。
(田園都市幼稚園)

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