川崎市で初めての認定こども園として、働く保護者にも寄り添い続けてきた「ゆりかご幼稚園」 。情操教育の真髄を貫き続ける園長先生から、創立六十周年という節目に寄せた、これまでの歩みと未来への想いのメッセージをいただきました。
地球はゆりかご 宇宙からのぞいてみたいな青い星
これは年長児の手による、まさに珠玉の創作俳句です。 この一句に魅せられて、宇宙船コロンビア号は「ゆりかごグリーンフィールド」を後にし、果てしない宇宙の旅へと想いを馳せることとなりました。

スペースシャトル「コロンビア号」がシンボルの園庭は、サッカー場仕様の人工芝にリニューアル。
転んでも痛くなく、思いきり駆け回れます。(ゆりかご幼稚園)
公式名称「ゆりかご通り」に沿って、美しい園舎に次々と変わる、約三十メートルにわたり夏の星の大三角をめぐる物語が広がっています。 三角屋根の園舎には、太陽のにこにこ時計が、時を刻んでいます。 七色の虹が園舎をやさしく彩り、トラス式アーチが、空へ広がります。

園児の俳句をモチーフに完成した、約25mの壁画「ゆりかご通り」。子どもたちが宇宙へ旅立つ物語が描かれています。(ゆりかご幼稚園)

ゆりかご幼稚園の園舎
「食はいのちなり、運命なり」 水野南北の言葉が示すとおり、象形文字「食」は、まさに人を良くすると記された尊い文字です。
この思想を礎として、トリコロールの愛らしい「ゆりかごレストラン」が誕生し心弾むランチタイムが、笑顔とともに始まります。 いまや「ゆりかごに、おいしい給食あり」 という評判が、広がっています。

観相家、水野南北の「食はいのちなり、運命なり」に感銘を受け、2010年、自園給食のための「ゆりかごレストラン」を新設。お昼には作りたてのあたたかいおいしい給食が子どもたちのおなかを満たします。(ゆりかご幼稚園)
創立六十周年を迎え、本園は百年の未来へ向け、確かな一歩を踏み出しました。 川崎市第一号の認定こども園としての歩みを経て、子ども・子育て新制度のもと、幼保連携型認定こども園として新たな使命を担っています。
三十年前、地域のすべての幼児に等しく幼児教育を届けたいとの志から、幼稚園に朝夕の保育を加え、「こどもランド」を併設いたしました。
創設者は、温かな家庭的雰囲気の中で、幼児一人ひとりに潜在する感性を引き出す、芸術的情操教育を大切に育んできました。
さらに、早期の才能・能力開発に果敢に挑み、俳句の鑑賞と創作、絵本の家庭貸出、名作物語の鑑賞と演劇活動に力を注いでまいりました。
天才を目指すのではなく準天才を育てるという理念のもと、ジャン・ピアジェの教育思想を導入し、思考の芽を丁寧に育んでいます。
凛々しく、たくましく、そして整然と成長した卒園児との絆を何よりも尊び、毎年七月には卒園児の集いが催されています。

ゆりかご幼稚園の卒園生たちの集い
また、富士山の麓・鳴沢村には、白樺林に抱かれた「ゆりかご富士研修棟」があります。
ここではキャンプファイヤーを囲みながら、年長児や卒園生が、自然科学の世界を体験的・発見的に学び、心と知を豊かに育んでいます。