更年期に気になる中性脂肪。生活習慣を見直して脂肪肝を予防しましょう。

更年期 ビタミンママ
最近、「体重が落ちなくなった」「身体が重くなった」「疲れやすくなった」といった漠然とした悩みはありませんか。「更年期だから仕方ない」と放置せず、身体の内側の変化と向き合い、不調の原因を取り除いていきましょう。

更年期は中性脂肪やコレステロールの値が上昇しやすい

更年期は、閉経を迎える前後5年の約10年を指し、個人差はありますが、一般的には40代後半から50代の方が当てはまります。更年期障害という言葉もあるように、この時期はホルモンバランスの変化によって様々な身体の不調が顕在化してくる人もいます。

更年期になると、内臓脂肪がたまるのを抑えてくれた女性ホルモンが減少しはじめ、代謝が落ちるので、これまでと同じ生活をしていても、脂肪がつきやすくなります。そのため、中性脂肪やコレステロール値が上昇しやすく、「脂肪肝」にも注意が必要です。

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「脂肪肝」とは、中性脂肪が肝臓にたまった状態のこと。生活習慣病を複数抱えるメタボリックシンドロームに合併しやすく、放置すると肝炎などを引き起こします。

「脂肪肝」と聞くと、よくお酒を飲む人や、太り気味の人に多いイメージがありますが、痩せている人やアルコールを摂取しない人でも、体質や生活習慣によって脂肪肝になることがあり、更年期からの世代の人にも当てはまります。

「脂肪肝」が進行すると、動脈硬化になることも。
生活習慣の改善と運動が予防のカギ。

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更年期に注意したい「脂肪肝」の要因は、基礎代謝量以上のエネルギーを摂取する状態が続き、中性脂肪やコレステロールが少しずつ増えて、肝臓に蓄積されていくことです。脂肪肝は、放置すると肝機能の低下につながり、動脈硬化の進行のリスクが高まり、また、肝炎、肝硬変といった病気にも進行することがあります。

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健診などで脂肪肝と診断されても、特効薬はありません。脂肪肝を進行させないためには、食生活の見直し、適度な運動を習慣化していくなど、日頃の生活習慣を改善していくことが大切になります。運動する習慣をつけることで、筋力が維持され脂肪を燃やすことになるので、代謝がアップし、結果として動脈硬化などの生活習慣病の予防にもつながります。

気になることは「肝臓専門医」に相談、定期的な健診も忘れずに!

横浜市都筑区にある「林医院」の院長・林毅先生は、地域のかかりつけ医として、赤ちゃんからお年寄りまで、風邪や腹痛などの一般内科や生活習慣病、皮膚トラブルなど幅広く診ています。その中でも消化器内科と肝臓内科が専門ですから、内視鏡検査や肝臓の病気治療については、より力を入れています。

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肝臓は、「沈黙の臓器」と呼ばれるくらい、自覚症状に乏しい臓器です。脂肪肝になっていても、自分で気づくことはほぼありません。最大の予防方法は、自覚症状がない段階から定期的に健診を受けることです。採血の結果などを参考に肝臓の働きをチェックしておきましょう。

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