一人一人の個性を伸ばす自由な気風。子どもを中心に考えた学校づくり

成城学園初等学校 私立小学校 ビタミンママ

▲成城学園初等学校:東京都世田谷区

成城学園初等学校は1917年の開校以来、独自の教育目標を大切にし、実践研究を重ねています。「文学」「劇」「映像」「舞踊」「遊び」「散歩」「読書」「特別研究」に代表される授業では、成城にしかない学びをつくり続けています。低学年の「遊び」や「散歩」では、活動の中の発見から自分たちで学びを見つけていきます。

成城学園初等学校 私立小学校 ビタミンママ
▲1人1台のiPadはさまざまな授業で使用しています。疑問に思ったことはその場で調べるなど、主体的な学びにつながっています(成城学園初等学校:東京都世田谷区)

2年生のザリガニ釣りの一コマを紹介します。「ドーナッツ池にはどれくらいザリガニがいるんだろう?」というつぶやきが学びのスタートでした。池で釣ったザリガニ120匹に印を付けて逃がし、2回目に釣った132匹の中に印のあるザリガニが何匹いるかを数えて、池にいるザリガニの総数を推測しました。生態調査で実際に使われている方法です。考え方としてはかなり高度ですが、子どもたちが「知りたい、学びたい」と思ったときから本当の学びが生まれると考えて取り組みました。このようにすべての場面に学びがあり、さまざまなことに好奇心を持ち、自ら探究できる子どもになってほしいのです。

成城学園初等学校 私立小学校 ビタミンママ
▲成城にしかない学びを意識した、普段できないような体験的な総合活動に取り組むクラスデーは年に数回あります(成城学園初等学校:東京都世田谷区)

創立100周年を経た今なお、「子どもたちを中心に考えた学校づくり」に変わりはありません。国際教育、英語教育は開校当初から重点を置いていました。現在では、幼稚園から高校までの成城学園英語一貫教育プログラムを設定し、1年生からネイティブの講師と日本人の専任教員とのチームティーチング授業で、英語のシャワーを浴びるような授業を行っています。2年生は英語劇を上演したり、絵本『ブラウンベア』のクマを違う動物に替えた自作の絵本をつくり、1年生に英語で読み聞かせをしたりする授業もあります。

いずれも目的を持って学ぶことで学習意欲が向上し、知識や技能を効果的に定着させるプロジェクト型の授業です。3年生以上には1人1台のiPadを配布し、すべての教科でタブレットを使ったICT教育も推進。コロナ禍で休校となったときも、すぐにオンライン授業に切り替え、一日も学びを止めませんでした。

これからも子どもたちと一緒に、よりよい教育の道を切り開いていきます。

お話

成城学園初等学校 私立小学校 ビタミンママ

成城学園初等学校
校長:渡辺共成先生

成城学園初等学校の基本情報や他の取材記事はこちら▶︎

0〜4歳の気になる「育」を集めました Vol92 本 ビタミンママ掲載書籍「0~4歳の気になる「育」を集めました」


小学校受験
▲小学校受験という選択↑

成城学園初等学校 私立小学校 ビタミンママ
最新情報をチェックしよう!