【ボーク重子さんが語る】「真の愛育」とは

「自分の主体性に向き合う」ことで、
どのように意識が変化しましたか?

ボランティアの仕事からまた人生を始められたことで、”もう1回生きるチャンスをもらった"ような気がしたの。
そう思ったら感謝の気持ちが生まれて、謙虚になって、学位を持っている自分の見栄なんてどうでもよくなった。
「このチャンスを無駄にしたくない」とある意味必死になったし、今の自分を成長させることに一生懸命になれた。
そうすると、娘との向き合い方も変わってくるわけ。幼稚園で娘が学んでくることを私も一緒に学んで、4歳の子どもたちの論理的思考に関心させられたことも。

子育てって、子どもを育てるだけじゃなくて、
私が子どもに育てられることも多い。

子育てって、子どもを育てるだけじゃなくて、親が子どもに育てられることも多い。そしてロールモデルの本当の役割がわかってくると、自然と肩の力が抜けてくるんじゃないかな。
試行錯誤したり、悩んだり、つまずいたりして成長するプロセスを見せてあげられることが”いいロールモデル"になるので、子どもはそこからいろいろと学ぶことができる。だから、「かっこ悪い親こそ最高の親なんだ」と気づいてからは、失敗するのも怖くなくなったし、いろいろなことに挑戦できるようになったかな。

試行錯誤したり、悩んだり、つまずいたりして成長するプロセスを見せてあげられることが
“いいロールモデル”になるので、子どもはそこからいろいろと学ぶことができる。

「愛して育てる」=その子をその子として育てることで、子どもにはどのような影響があるのでしょうか。
特に非認知能力の中でも影響を受けるのはどんなチカラでしょうか。

子どもの主体性、好奇心の芽を摘まないこと、そして親も主体的に人生を生きて、成長するプロセスを見せてあげられるロールモデルとなること。
そうした過程で最も重要なのはやっぱり「自己肯定感」。自分の価値を自分自身で認めてあげられること。
そして、生きているだけで素晴らしいんだという感情を持つこと。人生はそこから始まるし、それが終着点でもあると思う。
だから大前提として、私たち親がきちんと自分を認めて、自分自身を大切にできることがまず必要。自分の中にそうした土台がなければ、子どもに愛を分けることはできないし、認めてあげることもできないから。
その上で、子どもに対しても「たとえ何があっても自分だけは自分を好きでいることを忘れないで」と伝えてほしい。私はスカイには常々、「それさえあれば大丈夫。なんとかなるから」って言っています。
そんな風に自分を信じられる力があれば、子どもはどんなときでも、何があっても自分自身の人生を主体的に切り拓いていくことができるはずよ。

もっとも重要なのはやっぱり「自己肯定感」。
自分の価値を自分自身で認めてあげられること。

ボーク重子さん著書


子育て後に「何もない私」にならない30のルール
文藝春秋

「パッション」の見つけ方
小学館

世界基準の子どもの教養
ポプラ社

「非認知能力」の育て方
心の強い幸せな子になる
0〜10歳の家庭教育
小学館

世界最高の子育てツール SMARTゴール
「全米最優秀女子高生」と母親が実践した目標達成の方法
祥伝社

世界最高の子育て「全米最優秀女子高生」を育てた教育法
ダイヤモンド社

 

ビタミンママ編集部の声
ビタミンママ別冊「デキる子どもを育てるシリーズ」を企画する過程の中で、ボーク重子さんの著書「『非認知能力』の育て方」を拝読し、いつか直接お話を伺いたいと思っていたところで本企画が実現できたことをうれしく思います。
今回はあえて「非認知能力とはなにか」の文脈ではなく、ボーク重子さんご自身による「子育てを通じた経験」に焦点を絞り、「愛育とは」についてお話を伺いました。
インタビュー中、終始明るくフランクにお話しいただいた中で、最も印象的だったのは「子どもが親を愛する力はすさまじい」というお言葉です。
実は、親よりも子どものほうが愛する力が強く、相手を許す存在である。
このお話を聞くと、一人の親としてハッとする思いがしました。
親がわが子を導くことが多々ある一方で、子どもが親に「気づき」を与えてくれることもまた、多々あるものですから。

お話を伺ったのは

ボーク重子さん

ロンドンの大学院を卒業後、結婚を機にワシントンDCに移住、出産。
さまざまな子育てを模索する中で、非認知能力を育むアメリカのエリート教育と出会う。娘スカイさんが「全米優秀女子高生」を受賞。現在はBYBSコーチングを主宰し、ライフコーチとして全米・アジア、日本各地で講演会、ワークショップを展開する。東京FM(AuDee)にて自己肯定感コーチングラジオ番組「ボーク重子のピンクdeワオ」配信中
ボーク重子さんの公式サイトはこちらから

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